たべものを包む経木「Ki.」販売中

知らないから使わない、はもったいない。04

honshokuのお店で発売中の
SHOKUDESIGN.japan 「Ki.」シリーズ。
料理をますますたのしくするこの経木は、
なにかと使えると、
料理好きのみなさんに評判です。

経木という道具に注目し、
どうして商品にしようとしたのか。
SHOKUDESIGN.japanの代表である
佐藤小夜子さんに
くわしくお話をうかがいました。
インタビューの模様は
数回にわけておとどけします。

佐藤小夜子さんについてご紹介

佐藤小夜子(さとうさよこ)
管理栄養士
栄養教諭・幼児食アドバイザー
SHOKUDESIGN.Japan代表
管理栄養士として
大手医薬品商社、医療機関に勤務。
2,000人以上の栄養指導を経験。
病院管理栄養士として
生活習慣病に特化した医療栄養学を学ぶ。
SHOKUDESIGN.Japanを立ち上げ、
「栄養と彩りある食卓をデザインする」を
コンセプトにジャンルを問わず活動中。
ウェブサイト:https://www.shokudesign-japan.com
Instagram:@shokudesign.japan

ジャンクフードがダメだとは思ってない

平井
サヨさんが代表をされている
「SHOKUDESIGN.japan」の
話を聞きたいです。
さよさんは、栄養士としての
知識と経験をもって
軸がしっかりとあって。
もう一方で、料理の見た目も
大事にされていますよね。
そういったことが、
「SHOKUDESIGN.japan」の
活動に反映されていますよね。
佐藤
そうですね。
名前に「japan」をいれたのも、
日本の良さを見直したいと
思ったからなんです。
日本でいいとされているものを
取り込めていけたらと。
そんな話になって。植山と。
※植山さんは、
SHOKUDESIGN.japanの
副代表の方です。
平井
はい。
佐藤
日本の食の良さを
伝えていけたらと思い、
食と色の「ショク」も加えて。

平井
いま植山さんの名前がでました。
どちらにいるんでしたっけ?
佐藤
彼女は、いま岩手に。
平井
あっちこっち行きますよねぇ。
佐藤
そう。
彼女もそういうのが
好きなタイプでして。
平井
前に聞いたことありますけど、
植山さんとはどういうきっかけで
出会ったんですか?
佐藤
植山は、
料理教室の生徒さんでした。
わたしのウェブサイトをみて、
会いたいと思ってくれたみたいで、
長文のメールが夜中に届いて。
ふふ。

平井
わはは。それはそれは。
佐藤
「今度京都から東京に行くので、
お会いできませんか?」
て連絡をもらって。
平井
そのときは京都にいたんですね。
佐藤
そこからの縁です。
平井
うーん。なるほど。
で、いまは岩手で何を?
佐藤
カフェを運営しています。
岩手県内のプロジェクトも
いろいろやっています。
地方創生とか。
そこで食をうまく
取り入れていきたいみたいです。
平井
SHOKUDESIGN.japanは、
法人化の予定もあるんでしたっけ?
佐藤
そうですね。
平井
転機になる一年になりそうですね。
こうなりたい、とかあるんですか?
佐藤
こうなりたい…
平井
面白いなと思うのは、
食を中心に
いろいろやっているチームは
たくさんあるじゃないですか。
うちもそうですけど。
でも、さよさんのところみたいに
健康とデザインの掛け算で
発信しているのは、
あまり聞いたことないなと。
そのへん聞かせてもらいたいです。
なぜ「健康」なんですか?
佐藤
それはもう、食は健康ありき、
というのが当たり前だと思うので…
平井
当たり前すぎる?
食=健康ということが。
さよさんにとって。
佐藤
たとえば、ジャンクフード。
あれがダメだとは思ってないんです。
平井
あ、ダメだと思ってないんですね。
ぼくもそうですけど。
佐藤
食べたいときは私も食べるので。
へへへ。食べちゃいます。
平井
食べちゃうんだ。

佐藤
食べちゃいます。
平井
さよさんは栄養士さんですよね。
でもジャンクフードもOK!
ていうのは意外でした。
ジャンクフードばかりだと
よくないと思いますけど。
佐藤
えぇ、そうですね。
平井
ぼくもそういう考えなんです。
ぼくは栄養の数値計算は
できないですけど。
食をたのしむことと健康て、
相反するときがありますよね。
ダイエットがわかりやすいですけど。
食べ過ぎるとよくないという。
さよさんはそのあたりを
どういうバランス感覚で
やっているのかなぁって。
佐藤
私たちがどう思うかというよりも、
ご依頼していただいた方にとって
ベストな食の提案をしたいです。
平井
うんうん。
佐藤
私たちが、
「こんな食事じゃないとダメですよ」
て提案するんじゃなくて。
その方の環境と背景と合わせて、
良い方向に持っていけるよう
提案します。
平井
たとえば、
じぶんの体調管理を踏まえて
メニューを考えて欲しいっていう
依頼ありますよね。
食生活をサポートするお仕事です。
「おれはこんな食事はできない」
「大好物のアレが食べたい」
てなると、そういうのを加味して
提案するんですか?
佐藤
あー、それはもうそうですね。
もちろんですもちろんです。
平井
へー!なるほど。
佐藤
たとえば、ラーメン好きな方に、
いきなり和食にしてください、
というのは無理な話なので。
ラーメンのトッピングに
わかめとかもやしを
つけてください、とか。
チャーシューは外してくださいと。
ラーメンの食べ方もじぶんで
選択できるじゃないですか。
そんな楽しみ方も
いっしょに考えます。
平井
それはうれしいなぁ。
そんなゆるさがあっていいんだ。
聞いていて
うれしくなっちゃいますね。
佐藤
もちろん、ゆくゆくは、
「ザ・健康的なメニュー」を
目指すのが理想ですけど、
まずは出来ることから。
それが第一段階ですかね。
これはだめ、これはだめ、
て言われたら、
絶対にその人のこと
嫌いなっちゃうと思うので。
平井
ははは、そうかもしれない。
前から思ってたんですけど、
さよさん自覚あるか
わからないんですけど、
人が食べることを
嫌いにならないように、
毎日がつまらない食事に
ならないような提案をしていて、
これはすごいなあって。
honshokuがさよさんたちに
共感する一番の部分です。
佐藤
ありがとうございます。
平井
ぼくたちが取り組む
「フードロス」に関する提案でも、
こうすれば家でフードロスは減らせる
てアイデアは、
いくらでもできちゃうんですけど、
それを実践すると、あきらかに
つまらない食生活になる。
だから提案しない。
佐藤
そうですねぇ。
平井
そのへんは、
バランスをとりますよね。
佐藤
うん。
ところでいま
「フードロス」てすごいですよね。
サルベージ・パーティ」に
似たようなイベントも、
全国にたくさんありますよね。
平井
えぇ、ありますね。
ぼくらが把握できていないところで
サルパが開かれていることもあります。
でもそれをOKにしていて。
「やっちゃだめですよー!」と
取り締まることはしない。
佐藤
はい。
平井
「サルパをやらせてほしい」て
連絡をくださる方もいます。
一方で、そうでない方もいる。
両方を見ていると、
悪気があってやっていないし、
各々で工夫してやっているので、
いいかなと。
おもしろそうだし。
楽しんでくれているし。
むしろ、ぼくらを仲間に入れてよ、
て思っちゃう。
佐藤
うん。
それはもう普及のいい形ですね。
平井
さよさんのまわりでも
「フードロス」という言葉、
出はじめていますか?
佐藤
そうですね。
まわりの管理栄養士たちの
インスタなどでも
「フードロスをなくそう!」
みたいな投稿が多かったり。
いろいろな方が、
注目されている分野なのかなーと。
平井
日本でうまれているフードロスの
約半分は事業系、
もう半分は家からうまれている、
て言われています。
それ本当に?て思うんですよね。
家でそんなに捨てている人を
見たことが無い。
佐藤
あー。
平井
たぶん計測がバラバラだから、
そんなことになっていると
思うんですけど。
でも、正しい数値はどうでもよくて。
その食生活を送っていて、
じぶんがきもちいいか、
よくないか。
それをじぶんでわかっていることが
大事だと思っています。
佐藤
はい。
平井
黒い斑点だらけのバナナを、
食べられない、と思う人と、
熟しておいしそう!と思うのは
ひとそれぞれですよね?
そんな小さなことでも
人によって見方がちがうのに、
家で生まれるフードロスの量が
どのくらいなのか、なんて
計測できないと思うんです。
佐藤
たしかに。
平井
人参の皮を丁寧につかいましょう、
ということが言われていますが。
それもどうなのかな?て。
人参の皮って、
やっぱりつかいづらい。
これを無理やり、
料理が得意で無い人に、
使い切りましょうっていっても…
佐藤
ハードルが高いですよね。
平井
そう。
せっかく80点の料理ができるのに、
60点になっちゃうかもしれない。
そんなふうに作った料理は
おいしくないし、
たのしくないだろうなって。
佐藤
えぇ。
平井
だから、このことはまだ
大きな声では
言ってないんですけど。
これだけゴミを減らしましょう、
ということを言うのでなくて。
「これだけ捨ててもいいですよ」
ということを
言えるようになりたいんですよね。
佐藤
あー。すごい。

平井
いまはあれもこれもすてちゃダメ、
てなっている。
これでは、料理したり
食べたりすることが、
つまんなくなっちゃう。
佐藤
縛られちゃうんですかね。
ダメって言われると
人は窮屈に感じるので、
平井さんがおっしゃったように、
「いいよいいよ」
みたいな感じの方が…
平井
きもちが楽になりますよね。
そこに本質がある気がするんです。
そうなると、フードロス改善に
つながると思っています。
佐藤
「ダメ」て言葉は、
いろんな意味を持つから、
よくないなって思います。
食事サポートで、
ダメダメって言われたら、
「なんだよ!」てなるのと同じで。
ダメってよくないなって。
平井
そうですよね。
ぼくらがやっていることと、
さよさんたちがやっていること、
なんだか似てますねぇ。

たべものを包む経木「Ki.」販売中

群馬県・みどり市にある阿部経木店でつくられているSHOKUDESIGN.japanの「Ki.」シリーズは、天然の赤松を使用した、薬品など一切不使用の経木です。

おにぎりからでる湿気をじょうずに吸いとり、おひつに入れたようにおいしくする「ONIGIRI WRAP」。落しぶたに使ったり、冷蔵庫で保存する肉や魚を包んだり使いかたはアイデア次第「FOOD SHEET」。おべんとうの底に敷くと、汁気や油を吸いとってくれる「BENTO SHEET」。

職人により丁寧につくられた経木は、日々の食卓をあたたかく彩ってくれます。じぶんのうち用としても、料理好きな人へのプレゼントにも。どうぞ、おためしください。

honshokuのお店へ