たべものを包む経木「Ki.」販売中

知らないから使わない、はもったいない。02

honshokuのお店で発売中の
SHOKUDESIGN.japan 「Ki.」シリーズ。
料理をますますたのしくするこの経木は、
なにかと使えると、
料理好きのみなさんに評判です。

経木という道具に注目し、
どうして商品にしようとしたのか。
SHOKUDESIGN.japanの代表である
佐藤小夜子さんに
くわしくお話をうかがいました。
インタビューの模様は
数回にわけておとどけします。

佐藤小夜子さんについてご紹介

佐藤小夜子(さとうさよこ)
管理栄養士
栄養教諭・幼児食アドバイザー
SHOKUDESIGN.Japan代表
管理栄養士として
大手医薬品商社、医療機関に勤務。
2,000人以上の栄養指導を経験。
病院管理栄養士として
生活習慣病に特化した医療栄養学を学ぶ。
SHOKUDESIGN.Japanを立ち上げ、
「栄養と彩りある食卓をデザインする」を
コンセプトにジャンルを問わず活動中。
ウェブサイト:https://www.shokudesign-japan.com
Instagram:@shokudesign.japan

すごいものに手をだしたな

平井
呼び方は「Ki.」と書いて
「き」でいいんですか?
佐藤
それはいま検討中です。
「ケーアイドット」にするかとか。
「ケーアイ」にするとか。
でも、「き」がいいなと
SHOKUDESIGN.japanの中では
なっています。
※このインタビューの後日、
正式に「き」と読むことに決定
平井
この「き」というのは、
あの「木」から来ている?
佐藤
はい。
もうちょっともじったりしようか、
といろんな案が出ました。
まわりにも聞いてみたんです。
でもやっぱりシンプルが一番かな、
ということで。
「経木」ていう言葉も
商品名に入れようとしましたけど、
興味がある方でないと、
わからないかなと思いました。
平井
経木を説明しないとならない。
佐藤
そうです。
平井
いや、結構すごいこと
サヨさんたちはやっているんだな、
と思っていて。
佐藤
あ、本当ですか?
平井
ぼくたちも、ブレンド米の
販売をはじめているんですけど。
佐藤
うんうん。
平井
おコメは、
ながくあったものじゃないですか。
商品として。
経木はいまでもあるけど、
あまり受け入れられていない
商品ですよね。
佐藤
そうですね。
平井
だからサヨさんたち、
すごいものに手をだしたな!
て思ってたんです。
佐藤
ははは、そうですか。

平井
ぼくは外からだから
興味持って見てられるんですけど。
どうやって売っていくの!? て。
それを応援したい意味もあって、
honshokuのお店」でも
取り扱わせてもらおうと。
佐藤
いやぁ、ありがとうございます。
平井
外から、といいながらも
いっしょに広めていけたらな
と思っているんです。
そういう経木ならではの売り方の
むずかしさみたいなものは
あまり考えていなかったですか?
佐藤
あのー、
本当のさいしょのきっかけは、
「つかってみていいな」と思って。
平井
うん。
佐藤
わたしがひらく料理教室で
生徒さんの反応がすごかった。
平井
すごかったんだ。

佐藤
はい。
まず経木を見て
「なにこれ?」って。
しらないからこそ、なにこれ?
なんですけど。
40代以上の方だと
知っている方もいらっしゃって。
経木を見て、
これ、もしかして…経木?
なつかしいー!みたいな。
平井
あー。うんうん。
佐藤
それで、手にとって
においをかいでみたりとか。
料理につかってみたり。
それで、これすごくいいですね!
て反応が多くて。
平井
はぁー!
佐藤
売っていないんですか?
て言われたこともあって。
うちに在庫があったときは、
そんな方たちに
差しあげていたんです。
いいと思って
つかっていた経木ですけど、
まわりの反応がすごくて。
2、3年間やっていた料理教室は
家庭料理、和食中心だったので、
お魚の下に敷いたりとか。
和え物の下に敷いたり。
平井
生徒さんたちも
ふだん料理する方たちですよね。
そういうひとたちから
反応がよかったと。
佐藤
そうなんです。
平井
いまの話を聞いて思ったのは、
経木って実用的なんですよね。
たとえば木の板とか、
木製の調理器具も
世の中にたくさんある。
佐藤
えぇ、ありますね。
平井
そういうのって、
実用性ももちろんあるんですけど、
見栄えがいいからつかっている、
ていうところもある。
それが料理をするたのしさに
つながるからいいんですけど。
経木ってなんかこう、
見た目もいいんですけど、
それよりも使い勝手や香りが
受け入れられているなと。
けっこうおもしろい商品ですよね。
佐藤
いやーそうなんですよ!
殺菌力、調温力、調湿力というのが
この経木にはあって。
平井
殺菌力、調温力、調湿力。
佐藤
はい。
温度と湿度を調整すると書いて。
おにぎりに海苔を巻いて、
ラップに包んだときに、
コメたちが息しているので、
湿ってしまって
食べるときに米粒が手に
くっつくじゃないですか。
経木にはそれがないんですよね。
平井
うんうんうん。なるほど。

佐藤
きれいに食べられる。
手にくっつかないから。
それを「調湿力」て言っています。
平井
もうひとつなんでしたっけ?
佐藤
「殺菌力」です。
平井
殺菌の効果もあるんですね。
佐藤
そうなんです。
「Ki.」は赤松をつかっていますが、
経木は色々な木をつかいます。
つかう木によっても、
経木は性質がちがうんです。
平井
ちがうんだ。
佐藤
はい。
阿部経木店さんのこだわりで、
赤松をつかっていらっしゃって。
ヒノキをつかうところもあります。
地域によっても
つかう木がちがうみたいです。
平井
地域差はあるでしょうね。
ヒノキの経木も気になるなぁ。
佐藤
どの木をつかうかは、
経木店さんのこだわりが、
それぞれでつよくでると思います。
ところで、
経木店が仕入れる木をはこぶ
林業の方にも後継者問題があって。
平井
あー。
佐藤
もともと取引のあった
赤松をあつかう業者が
群馬県にあったんですけど、
そこの方がご高齢で引退されて、
後継者がいなくて。
やっぱり群馬県の方なので、
県内で売りたかったんですけど
見つからず、
長野の赤松をつかっている。
平井
んーー。
そうなんですね。そういう事情が。
どの時代にも廃れてしまう業界は
あるってことは理解しながらも、
そうなってしまうのは、
もったいない気がしますね。
佐藤
本当にもったいないと思います。
平井
経木を知らないひとにも
つかってもらいたい、
ていう思いはあるんですか?
佐藤
あります、あります。
価格はけっして安くはないので、
キッチンペーパーとまでは
いかないですけど。
平井
この商品がむずかしいのは、
経木を知らないひとにとって、
価格が適正なのかどうか、
わからないところですよね。
佐藤
ふふ、そうですね。
平井
「Ki.」の価格をみて
高い!と思わないかもしれない。
そもそも高いのか安いのかさえ、
見当がつかない商品。
つかっていって、
だんだんと価値が
わかってくると思うんです。
佐藤
んーー。
そうかもしれないですね。
平井
たとえば有名な高級チョコとか。
青山あたりですごい値段で
売られているじゃないですか。
みんな「チョコ」は知っているから、
「あ、高い」と思えたり。
「高いけど、おいしいから買おう」
て思える。

佐藤
うん。
平井
いま、ネットだけですよね?
販売しているのは。
店舗におこうということは?
佐藤
置いていただけるならぜひ。
どなたかに
お願いできればいいんですけど。
平井
あ、そうなんだ。
やりますよ、それ。
佐藤
本当ですか。ぜひ!
(つづきます)

たべものを包む経木「Ki.」販売中

群馬県・みどり市にある阿部経木店でつくられているSHOKUDESIGN.japanの「Ki.」シリーズは、天然の赤松を使用した、薬品など一切不使用の経木です。

おにぎりからでる湿気をじょうずに吸いとり、おひつに入れたようにおいしくする「ONIGIRI WRAP」。落しぶたに使ったり、冷蔵庫で保存する肉や魚を包んだり使いかたはアイデア次第「FOOD SHEET」。おべんとうの底に敷くと、汁気や油を吸いとってくれる「BENTO SHEET」。

職人により丁寧につくられた経木は、日々の食卓をあたたかく彩ってくれます。じぶんのうち用としても、料理好きな人へのプレゼントにも。どうぞ、おためしください。

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