honshokuの仲間たち

ホンショク平井の論考 003

シェフの頭のなかをのぞいて、
食材のつかい方、レシピ発案方法を知る。
食品ロスを減らすために、
じぶんにできることがみつかる。
サルベージ・パーティ」は、
そうしてやってきたので、「いいこと」を
しているふうに見られるんですね。

ただこれからは、「いいことしてますね」
という見られ方だけではなく
「こういうことすると、世界の食品ロスが
ちゃんと解決するんだよ」くらいの
アイデアは言っていきたい。

そもそも「食品ロス解決!」ていうのは、
どういう状況のことをいうのか。
それをみつけるには、
「考え続ける」ことが大事です。

honshokuの仕事をあらわす言葉に、
「食卓に愉快な風を」があります。
honshokuをみて、コピーライターの
高野瞳さんが考えてくれた言葉です。
honshokuがつくることはすべて
「食卓」が原点であり、ゴールである。
あくまでも「たのしく」というのが
根底にあるうえでの、真剣な取り組み。
そんな意味を含んだ「食卓に愉快な風を」。
妙にしっくりきています。

「honshoku」のコンテンツである
フードサルベージ」でやっていること、
「食品ロス」にも、それが言えます。
いま周りにたくさんある食品ロスの情報は
なんだかつまらなく伝わってませんか。
「たのしさ」がきっかけになることで
ひとが食品ロスに興味をもつ。
そんな場面はもっとたくさんあって
いいんじゃないですかね。たのしいから、
食品ロスを考え続けることができる。

一人ひとりが、食品ロスについて
腑に落ちるように噛みくだかないと、
何となく良くないという理由だけで
「食品ロスをなくそう!」という
誰かがつくった「正論っぽさ」を
掲げてしまうことになりかねないんです。
これはじぶんにも充分あてはまることです。

あるところで聞いたおもしろい話が、
山から降りてくる猪が
畑のトウモロコシを食べちゃう。
その猪はおいしいところだけをかじって、
あとは食べない。つまり捨てちゃう。
これを人に置きかえると、
食べなかったトウモロコシは
「食品ロス」あつかいになる。
でも、猪の生物としての行動は、
本能に基づいた正しい行動かもしれない。
そうした猪の行動を否定して良いのか?
人がおいしいところだけかじって捨てる。
それは、生物として間違っていないのでは?
そんな視点で考えはじめる食品ロスの話。
これは本当におもしろいとおもって。

「家でどうやって食品ロスを
出さないようにするか」とか
「野菜の過剰除去はやめましょう」という、
こうしましょうと言われっぱなしの姿勢は、
ちっともたのしくないですよね。
「食品ロス」にちがう角度から触れてみて、
ながく丁寧にたのしめるじぶんならではの
あたらしい価値観をつくるほうが、
よっぽど食品ロスを減らす動きとして
いいと思うのです。

この辺は、じぶんも当事者として
学んでいきたいことなので
さまざまな分野の有識者の方たちと、
食品ロスについて学ぶ場をつくろうと、
いますすめています。たとえば、
「Food loss and waste × 建築」とか
なんだかワクワクしません?

(honshoku/平井巧)