平井巧のコラム

炊飯器とコミュニケーションとりたい。

はじめて入る中華料理屋で
たとえば、この酢豚は食べられるけど、
ごはんがもうだめだこりゃ、
なんてことよくある。
この店ではごはんの味見はしないのか?
なんていつも不思議がっている。

おかずが抜群にうまくても
ごはんがイマイチだとがっかりする。
逆だと、意外と平気だったりする。
ただ逆のお店はすくない。
ごはんがおいしいお店は、
ほぼ高確率でおかずもうまい。

おもえば炊飯ほど出来の良し悪しが
はっきりとでる料理(とあえて言おう)も
ないんじゃないかなー。

お米の銘柄を食べくらべて
ちがいを知るのは結構むずかしいけど、
目の前のごはんが
おいしいのかおいしくないのかの判断は
はっきりとわかりやすいよねー。

家ではいつも土鍋で炊いているんだけど
ある仕事で、ある炊飯器をつかって
しばらく炊飯をすることに。
有名なメーカーだし、
値段も10万円以上する高価なもの。

土鍋はつかえばつかうほどだんだんと、
クセというか個性がみえてくる。
おなじ土鍋の商品でも、
個体差があるとおもえるほど。
何回も何回も炊飯をくり返して
水加減や火加減が知れるようになる。
これが、ほんとうにたのしかったりする。

そんな体験をしてきたもんだから
ひさしぶりにつかう炊飯器でも、
個性があるんじゃないかと期待しちゃう。
そしていま、じぶんは炊飯器とまじめに
コミュニケーションをとろうとしている。

土鍋とは、はじめから会話ができた。
なぜだか、うちにきたこの炊飯器とは
まだどうにも会話がうまくできていない。
じぶんといっしょで恥ずかしがり屋なのか。
もうすこし、時間が必要そうだ。

土鍋のごはん、炊飯器のごはん。
おなじお米つかっても、
こんなにもちがう炊きあがりにおどろく。
やっぱりどちらもおいしいんだなー。

2019-08-13