平井巧のコラム

「フードロスはどうやったら解決するんですか?」と聞いてはいけないよ。

「フードロス」について話してほしいと
お願いされることがふえてきた。
よいことだとおもうけど、
話す側としては本当にむずかしい。
小学校や中学校の授業であったり、
ある会社の中で話をすることもある。

気をつけているのは、
「わかりやすく」伝えないことだ。
環境問題がわかりにくいものなのに、
解決の答えをしっているかのように
話すのはよくないことだとおもう。

だいたい、そんなスペシャルな答え、
じぶんだってしらない。
わかりにくいんだということを
まず知ってもらうことこそ
だいじなことだと最近はよくおもう。

自然界では、物事の原因はひとつではない。
おおくのひとが知っていることなのに、
「これがよくない」「だれが悪い」
というふうに原因をひとつに追いもとめる。

インターネットがこれだけ普及して、
そのことが目の前に現れだしたことは
これから環境問題を考えていくのに
どう影響していくのか。

原因はいくつもあるもんなんだ。
そのなかで、どう改善していくのかを
人間は考えつづけなければならない。
じぶんで感じて考える必要がある。
すぐに結果が出るものでもないのだから、
辛抱強くね。

フードロスの学校」の目的はそこにある。
受講してくれている人たちには
「自前のフードロス論」を持ちましょう、
という話をさせてもらっていて、
それが環境問題みたいに
答えが単一ではない問題にたいしての
考え方のコツなんじゃないかなぁ。
「どうやったら解決するんですか?」
なんてことを人に聞いてはいけないよ。

2019-08-06