子どもっぽい食べもの、大人っぽい食べものって定義はないけど、無意識になんとなく感覚で「っぽい」と決めているのはなんでだろう。

子どもっぽい食べものは、玉子焼きとか、かんぴょう巻とか、おいなりさんとか、あんみつとか、オムライスとか。甘いものや玉子率が高い気がする。

大人っぽい食べものは、ぬたとか、塩辛とか、鴨南蛮とか、へしことか、フキ味噌とか。風味が強いものやジビエ・内蔵的なものやお酒のつまみ率が高い気がする。

だから、大人が「子どもっぽい食べもの」を食べているのを見ると、「かわゆいなあ」と思ってしまう。

ところで、子どもっぽいものをおじいちゃんとかおばあちゃんが食べているのを見ると、違和感がないというか、親和性を感じる。たとえば、おじいちゃんが助六寿司を購入していたり、甘味処であんみつを食べていたり。いちごのショートケーキとかクリームソーダとか、とても似合う。

「大人の食べもの」が最も似合うのは理屈から考えるとお年寄りのはずなのに、実際は違うというギャップに胸がきゅんとなる。

ちなみに、わたしが愛する大盛りごはんの定食や丼めしってどうも「男子っぽい食べもの」のイメージがあるらしい。

「女子=スイーツ好き」のイメージを打ち破る「スイーツ男子」が増えてきたように、「丼めし=男子」のイメージを打ち破る「丼めし女子」とかも増えてきたらいいなー

「子どもっぽい食べもの」「大人っぽい食べもの」「男っぽい食べもの」「女っぽい食べもの」などなど、「っぽい」のイメージはなかなか変えるのは難しいけど、おじいちゃんが「クリームソーダ好きなんです、うふふ」とか、女子が「定食屋のがっつり大盛りごはんが好きなんです、うふふ」というふうに、ギャップを楽しむっていいなあと思う。

わたしが大衆食堂を巡っているのも、そういうギャップを楽しむという理由もちょっぴりあり、立ち呑み屋を巡っているのも、そういうギャップを楽しむという理由もちょっぴりある。

 

(柏木智帆)