出張専門おむすび屋「山角や」の水口さんと、久しぶりに昼ごはんをいっしょにした。ごはんを食べる時は、いつも水口さんがお店を選んでくれて、じぶんもそれに堂々と甘えていたりする。

うまいんだ、水口さんが連れて行ってくれるお店は。行ったお店は香港麺だったんだけど、やっぱりおいしくて、また行けるお店が増えた。

 

 

「最近、おむすびを結んでいてどう?」という、じぶんのいい加減な質問に、水口さんは「わかったことがあって。おむすびは、わからないことだらけだ、と言うことがわかった」と返してきた。はぁーー、まいったね。そこにたどり着きましたか、水口さん。ひとつのことを真剣にやり続けた人にしか言えない言葉だ、コレは。

水口さんにも伝えたんだけど、「山角や」のおむすびが何でこんなに人を魅了するのかって、おいしいのはもちろん、「家で自分でもおむすびつくってみよう!」て、真似したくなるところにあると思う。

「山角や」では、水口さんが選びに選んだ食材を使っているし、お米の炊飯方法や、具材の仕込み方にもこだわりがあるはず。そういう細部は素人が家で真似できないものなんだろうけど、それでも僕らが真似したくなるのは、水口さんのアドバイスがそうさせてくれる。

「ここは、家では無理しないでこうすればいい」なんてことを、すっと言ってくれたりする。気軽な気持ちでつくればいいんだねぇと思えるから、こちらも「よし!やるぞ!」なんて気合い入れておむすびづくりに挑まなくて済む。

じぶんは、水口さんに教えてもらった「鮭の甘酢漬け」のおむすびを、周りの人に食べさせては、「おいしい!」と褒めてもらって、まるでじぶんの手柄のようにしている。これには、水口さんも喜んでくれている、はずだよね?

(平井巧)