またサバの味噌煮を食べ逃した。今日のお昼ごはんはサバの味噌煮って朝から決めていたのに。

注文するとき店員さんに「サバの味噌煮…」と言った直後、つい「…って甘いですか?」と質問してしまった。

「甘いです」

「けっこう甘いですか?」

「甘いですね」

「ブリの照り焼きとどっちが甘いですか?(ブリの照り焼きって言ってほしい)」

「サバの味噌煮ですね(即答)」

サバの味噌煮、本当は好きなのに、たまにやたらと甘いサバの味噌煮に遭遇する。甘いものが苦手なので予防線を張ってしまい、なかなか注文できない。

そして、昼ごはんはブリの照り焼き定食に。甘さよりもしょっぱさが勝っていて、ごはんに合う。

健康を気遣う中高年を中心に「減塩運動」という名の取り組みがあるけど、塩っ気があったほうがごはんが進む。減塩運動がもっと盛んになったら、ごはんを食べる人やごはんを食べる量が減ってしまうんじゃないだろうか。

それよりも、甘いサバの味噌煮に出会うと、減塩よりも「減糖」を推したくなる。とは言え、ごはんを敵視する「糖質制限食」には興味がわかない。どうやら自分の食嗜好はすべてごはんを中心に成り立っているらしい(あるいはお酒)。

ブリの照り焼きをおかずに、ごはんをおかわり。店員さんに「半分くらいお願いします」とお願いしたら、一杯目の半量ではなく、器の半分くらいのごはんを盛ってきた。これ、一杯目よりも微妙に多い。日本語はむずかしい。

(柏木智帆)